「進次郎氏 家庭内序列『犬以下』」?
「一連の女性スキャンダルで家庭内では肩身が狭い」ので子どもの命名権は妻である「滝川の方にあるでしょうね」と「永田町関係者」がおせっかいな解説をしていた。
東スポといえば昨年11月1日付では「進次郎氏 家庭内序列『犬以下』」と一面大見出し。
い、犬以下?
今や家庭内での進次郎の立場はあのラブラドルレトリバーのアリスちゃんより下だと解説。クリステル優位という一貫した視点。今回の「命名権剥奪」もまったくブレていない。
今回のヒントは「マイボトルコーヒー駄目?」
では私は各紙を読み比べてみて、そして進次郎をこれまでウォッチしてきて、「育休」宣言をどう思ったか?
今回のヒントになる出来事が昨年末にあった。これだ。
「マイボトルコーヒー駄目? 小泉氏、国会の慣例に一石」(産経ニュース12月1日)
進次郎が衆院環境委員会にマイボトル入りのコーヒーを持参したら「怒られた」というのである。国会関係者によれば「過去に認められたのは、さゆだけだろう」。
これに立ち上がったのが小泉進次郎なのである。
《国会審議中にマイボトルでコーヒーを飲んではいけないのか―。小泉進次郎環境相が、慣例に縛られた国会のルールに一石を投じている。》
かっこいい!
しかし「え、大臣になって改革ってそこ?」とも思う。
でもいかにも進次郎らしい。相撲で言うなら「自分じゅうぶん」の態勢になったら強い。自分が絶対に勝てる素材への嗅覚はすごい。
大臣になるまでの小泉進次郎とはまさにそこが売りだった。そこしかなかったとも言っていい。後出しじゃんけんと言われようと永田町とは異なる世間の「空気」を代弁するのが得意。
実は環境大臣になってからもその嗅覚を発揮しようとした瞬間があった。国連演説である。気候変動への国際的対処について話し合う「COP25」。
しかし結果は「環境相、官邸説得できず 演説で『脱石炭』見送り」(毎日新聞2019年12月13日)となる。
エネルギー基本計画との整合性などから首相官邸の了解が出なかったという。あっさり跳ね返された進次郎。大臣として何もできなかった進次郎。その前に、環境問題に興味があったのかという疑問も残る。
かつて、そんな進次郎と対照的な政治家がいた。