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“他人のカネで生きていく” なぜ毎月50~60人も「プロ奢ラレヤー」にメシを奢るのか

“他人のカネで生きていく” なぜ毎月50~60人も「プロ奢ラレヤー」にメシを奢るのか

『嫌なこと、全部やめても生きられる』より

note

「僕に奢りたい人はDM(ダイレクトメッセージ)ください」

 “他人のカネで生きていく”というモットーを掲げ、見ず知らずの人に奢られるという活動を行う「プロ奢ラレヤー」、22歳。

 Twitter上でつぶやく日々の気づきや、奢りに来た人の奇想天外なエピソードが反響を呼び、フォロワーは2年半で約9万人。彼に奢った人は2000人以上。

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 その生き方は一見、モラルや常識に反しているように見える。しかし、なぜ人々は奢ってまでも彼に会いにいくのか? その唯一無二の活動の原点を明かす著書『嫌なこと、全部やめても生きられる』(扶桑社)から一部を抜粋して紹介する。

◆ ◆ ◆

「できるだけ嫌なことはしたくない」と思いませんか?

 どうも、プロ奢ラレヤーです。

 突然ですが、皆さんは「他人のカネで焼肉が食べたい」「働きたくないけど、ラクがしたい」なんてことを思ったことはありませんか?

 僕はあります。というか、いつも思ってます。

 

「できるだけ嫌なことはしたくない」「毎日、満員電車で通勤なんてムリ」「就活するくらいなら死んだほうがマシ」「働きたくない」「もう、ご飯食べてるだけで褒められたい」。そんな気持ちが、深夜になるとふと、神の啓示のごとく湧いてきます。皆さんも湧いてきませんか?きましたね。

 今回は、そんな「人生ダルいね~」「ラクしたいね~」「意識高く努力してガンガン生きてくのとかムリだね~」みたいな価値観で、これまでなんとなく生きづらさを抱えながらも、どうにかこうにかギリギリとやってきた人たちに向けて、「こんな生き方でもやってこれたよ」「参考にできるなら参考にしてね」みたいなことを雑に語っていく本になっています。

 ひとまずここで、簡単に僕の自己紹介をしておきます。