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2020/01/22

genre : ニュース, 社会

「儀式、地方訪問、海外訪問」という順番

 以前ある関係者から、雅子さまは「儀式、地方訪問、海外訪問」という順番で臨まれたほうがいいのではないか、という意見を聞いて、少し意外に思ったことがある。苦手なものからではなくまずは得意なものから、という発想になりそうなものだ。しかし、天皇陛下の即位後の雅子さまのご日程を振り返ると、こうした新年行事のような「儀式」も含めてできるところからクリアし、次の段階へ進むことで、雅子さまご自身も納得され、さらに国民の理解を得られるのではないか、という意味だったのだろうか、と今になって思う。

1月1日、各国の駐日大使らとの「新年祝賀の儀」に臨まれる天皇皇后両陛下と皇族方 ©時事通信社

 折しも1月14日に、両陛下がエリザベス女王からの招待を受けて、今年春に国賓としてイギリスを訪問される予定であることをイギリス王室が発表した(政府は4~6月の間にイギリスを公式訪問される方向で調整すると発表)。両陛下はともにオックスフォード大学で学ばれ、即位後初めての公式訪問となることに、日本の皇室とイギリス王室の関係の深さをあらためて感じる。両陛下がイギリスを訪問される頃は、大きな波紋を広げたヘンリー王子とメーガン妃の「独立」に向けた動きとも時期が重なるだろうか。

ロンドン郊外のウインザー城にある王室図書室で、エリザベス女王から日本ゆかりの品々について説明を受けられる皇太子さま(当時)

雅子さまの「国際的な取組」を示す機会に

 2019年の誕生日に際した記者会見で、陛下が「雅子自身もいろいろ海外での経験もありますし、このグローバル化の時代にあって、国際的な取組など本人だからできるような取組というのが、今後出てくると思います」と述べられたが、このイギリス公式訪問が、雅子さまの「国際的な取組」をより明確な形で示す機会になるかもしれない。また、イギリスご訪問に際した記者会見に、両陛下そろって臨まれるのか、注目される。

1月14日、講書始の儀 ©時事通信社

 2年ぶりに出席を果たされた「講書始の儀」で、初めて拝見した雅子さまのベルベット風のロングドレスはスモーキーブルーが美しく、同系色で濃淡をつけた胸元のモール刺繍のようなデザインがとても素敵だった。雅子さまによくお似合いで、3つの「新年行事」をはじめ、一つひとつの行事を着実に乗り越えられてきた自信が、そのまま表れていたようにも思った。

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