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ハードルとして残っていた3つの「新年行事」

 皇室の年末年始はとても忙しい。新年を迎えてからは、宮中祭祀のほか、恒例の行事として、元旦に両陛下が皇族方や三権の長、各国大使らから祝いの言葉を受ける「新年祝賀の儀」、2日に「新年一般参賀」、14日に「講書始の儀」、16日には「歌会始の儀」などが行われた。

1月2日、新年一般参賀での天皇皇后両陛下 ©AFLO

 皇后陛下として、即位に伴う様々な行事に臨まれた雅子さまだが、過去のご日程からは、「新年祝賀の儀」、「講書始の儀」、「歌会始の儀」といった新年行事が一つのハードルとして残っていたように見受けられた。

 平成最後となった2019年も、雅子さまは「新年祝賀の儀」のうち、三権の長らの祝賀には16年ぶりに出席され、各国の駐日大使らからあいさつを受ける行事は欠席されている。「講書始の儀」は、2018年に15年ぶりに出席されたものの、2019年は風邪の症状で欠席された。

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2018年1月、講書始の儀 宮内庁提供

 何がハードルとなっていたのか、その理由はわからない。しかし、宮殿・松の間で行われるそれぞれの行事の時間は比較的長く、「歌会始の儀」に関してはテレビの中継放送が入るなど、失敗できないという思いがおありだったのかもしれない。ご成婚後初めての「歌会始の儀」で雅子さまが非常に緊張されたご様子だったことも、記憶に残っている。