「私は愛媛県警の警官に襲われました。しかも――」

 小誌の取材にそう語るのは、四国地方で暮らす40代前半のA子さんだ。

 愛媛県警は7月1日までに、30代後半の巡査部長Bを強制わいせつや強要未遂などの容疑で書類送検した。一体、何があったのか。事の発端は2016年9月に遡る。

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松山市にある愛媛県警本部 ©共同通信社

「私は署に出入りする保険外交員で、Bも客の一人でした。定期面談を申し込むと、『仕事が長引いたから自宅に来て』と言われて。玄関先で説明しようとしたら、『警官は個人情報を扱うから鍵は閉めて。リビングに上がって』と。すると無理やりキスされ、胸やスカートの中を触られ……。『そういう気は無いから』と押し返しましたが、大事にしたくなかった。その後も保険外交員と客の関係を続けていました」(同前)

 だが18年7月、Bの横柄な態度が気に障り、思わず「警察官のクセに人を襲って、謝罪もないんですか?」と言ったところ、こう暴言を吐かれたという。

「うっさい、それぐらいなんじゃ、死ね!」

 ショックを受けたA子さんは2日後に心療内科を訪問。小誌が入手した診断書によれば、「ストレス性心身症」と記されていた。

「仕事も辞めざるを得ませんでした」(A子さん)

 その後3年ほど顔を合わせる機会がなかったが、昨年6月に偶然再会。昨年11月、改めてBに謝罪や損害賠償を求めたところ、ストーカー呼ばわりされ、脅迫や恐喝などの罪名を並べ立てられたという。この時のやり取りをA子さんは録音している。