文春オンライン

もしも太宰治がカップ焼きそばを作ったら? 天才的なバカ本はこうして生まれた

『もし文豪たちが カップ焼きそばの作り方を書いたら』著者インタビュー#1

genre : エンタメ, 読書

note

――下らないと片付けるのは簡単ですが、きちんと楽しめているかが試されている、ものすごく読み手のリテラシーが要求される作品だと思うんです。どうやって、収録する作家を選んだんですか?

神田 石黒さんに、100人にしたいので、ふたりで50人ずつ考えてとなって、それぞれ提案したら、趣味が違いすぎてまったくかぶらなかったんです。

菊池 現代作家やミュージシャン、評論家などが神田さんで、近代作家とビジネスメールやインスタなどの日常的なパートがぼくでした。

ADVERTISEMENT

 

■■■■■■

ビジネスメール
Business Mail

焼きそば作成の手順に関して
 

人間さま
 

お世話になっております。インスタントのカップ焼きそばです。

食事の日程が近づいてきましたので、当日の手順についてリマインドいたします

【当日の手順に関して】

1. お会いしましたら、私の蓋を半分まで開けて、中の小袋を取り出してください

2.沸騰させたお湯を私に注いでいただき、蓋をしっかりと閉めて五分待ちます

3.五分経過後、私の中からお湯を捨てていただき、ソースをかけて箸で混ぜます

4.あとはご自由に召し上がってください

当日、お会い出来るのを楽しみにしています。

それでは、よろしくお願いいたします。

(『もし文豪たちが カップ焼きそばの作り方を書いたら』より)

■■■■■■