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【オリックス】「監督」の仕事とは「ミキシングエンジニア」である?

交流戦 指名対決 テーマ「監督」 文春野球コラム ペナントレース2017

2017/06/08
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「中村勝カレー」は偉大なファンサービス!

 そう思うと前出の中村監督、それに岡田監督はそれを大きく凌駕して偉大な監督であった。阪神、オリックスでの両氏の活躍は勝利のみならず選手の育成や補強の方向性、時にファンサービスと多岐に渡っていたと思う。この両氏に関しては「プロデューサー」的役割を兼務していたように思うのだ。中村監督のファンサービス? 「中村勝カレー」はじゅうぶんファンサービスだったじゃないか。

 岡田監督に至ってはあまりにその功績が大きいように思う。振り返ってみると現在のBsの攻守の要、金子千尋投手とT-岡田選手が一躍脚光を浴びたのは岡田監督時代の2010年であった。また、伊藤光捕手の台頭、平野佳寿投手の中継ぎ転向も岡田監督時代。西勇輝投手や駿太選手も岡田監督時代にチャンスを与えられたと言っても良いだろう。Bsの現有戦力の大半は岡田監督の整備によるもの。岡田遺産と言っても過言ではないからだ。

 しかし、その岡田遺産の面々もいまやベテラン選手の域に達して来た。Bsの未来を考えた時に、やはり必要になるのは新たな戦力の整備ではないだろうか。その点では福良淳一監督以上に、球団本部長、編成部長を兼務する長村裕之氏に大いに期待したい。また、福良監督が名将と呼ばれるその日まで、各セクションが一丸となって福良監督を支援して欲しいと願っている。もちろん我々ファンに与えられた役割は一つ。福良監督を信じて応援を続ける事、これが何よりのチームへのバックアップとなるだろう。

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福良淳一監督(左は西村徳文ヘッドコーチ) ©文藝春秋

 P.S. 近い将来、オリックス・バファローズ vs 阪神タイガースの日本シリーズが実現して欲しいと願っている。それも岡田彰布氏の解説で実現すれば、それこそこんなに胸が熱い事はない。その時は「六甲おろし」を六甲山まで吹き返す勢いで「SKY」を熱唱してやろうと思っている。

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