本当のところ、これまでのどの映画よりも必死に取り組んだよ。音楽、ファンタジー、視覚効果、ユーモア……そうした要素をバラバラな印象にならないようにうまくまとめて、この世界観を創ったんだ」
『シャーロック・ホームズ』でアクション満載の誰も見たことのない探偵像を打ち出し世界を熱狂させた鬼才監督ガイ・リッチー。新作は中世のアーサー王伝説に材をとった『キング・アーサー』(6月17日全国公開)だ。早いカット割や縦横無尽なカメラワークを駆使し、1人の若者の成長を鮮やかに描き出した。
「アーサーが、街のスラムで育った恵まれない若者だったという脚本のアイデアがとても気に入ったんだ。じつは主演のチャーリー・ハナムはもともと候補のリスト10位以内にも入っていなかった。でも彼は絶対に残って見せるといい張り、ライバル達を蹴散らし続けて、とうとう僕は根負けして彼の起用を決めたんだよ(笑)。彼のユーモアの感覚や映画への姿勢は僕と共通点も多くてね、撮影中は多くの言葉を交わさずとも意思疎通ができたんだ」
対する悪役には『シャーロック~』でワトソン役を務めたジュード・ロウを起用。「観客が観たいと思う、本当に複雑なひだをもつ悪人像」とアーサーのバトルは大画面でぜひ。
映画『キング・アーサー』
6月17日全国公開
http://wwws.warnerbros.co.jp/king-arthur/