1ページ目から読む
3/3ページ目
「クローゼットだけ新しい」も危ない?
「一部だけ不自然なリフォームがされている」という点で言うと、もう一つ、同じ部屋の中で「トイレは古い、風呂場も古い、でもクローゼットだけ新しい」といった物件も怪しいです。こちらは、自殺や殺人がその部屋で起きている可能性があります。
火事や孤独死とは違って、自殺や殺人が起きた部屋を全面リフォームすることは、実はそんなにありません。よほどの事件であれば別ですが、基本的には特殊清掃を行えば、部屋は引き続き使えるからです。ただ、畳に大量の血液が染み込んでしまったり、クローゼットの中で首を吊って体液が漏れ出てしまったりしていたら、そこだけ新しくする必要があります。
内見の際に、畳数枚だけ妙に新しかったり、風呂場やクローゼットなど、特定の場所だけなぜかピカピカだったりしたら、そこは事故物件かもしれません。
ここまでが“部屋の内側のリフォーム”の話だとすれば、“部屋の外側のリフォーム”でも、「怪しい」と気付けるポイントがいくつかあります。こちらは、何らかの事件が起きてメディアに報道されてしまった物件が、事故物件であることを気づかれないよう、カムフラージュのために行うことが多い手法です。次は、そのパターンについてお話ししましょう。
(後編に続く)