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2020/02/11

(5)生活習慣・風俗編――紅白歌合戦を見る人はいなくなる

・高級クラブ:銀座や六本木などにある企業接待や富裕層の遊びの場だったクラブは、人々の価値観の変化、企業コンプライアンスの進化とともに消滅しているだろう。

・バレンタインデー/ホワイトデー:すでに商業主導としての習慣はなくなりつつあるが、10年後にはおそらくこの単語自体がなくなっているのではないか。

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・紅白歌合戦:年末恒例の紅白歌合戦は、すでに現状でも高齢者ばかりが視聴している番組になっているので、10年後には視聴者がほぼいなくなるだろう。毎年喧伝される赤が勝つか、白が勝つかなんてほとんどどうでもよい議論になるだろう。

・大河ドラマ:紅白歌合戦と同様に社会的な存在意義を失っている。NHKも無理にネタをひねり出す必要がなくなっているだろう。

・年賀状:年賀状で新年のあいさつを交わす習慣は、さすがに10年後にはほぼ完全に消滅しているのではないか。年賀状の取り交わしはせいぜいネット上でのものに代替されていくことだろう。

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 日本社会はこうした社会習慣や制度を延々と引き継いできた。この中のいずれもが、ある時代には存在意義があり、社会に一定の役割を果たしてきたといえるものだ。だが時代は移り変わる。伝統として残していくべきものがある一方で、そろそろ私たち日本人はこれまでの制度習慣を見直していく時期にきているのではないだろうか。

 残念ながら平成の30年間に日本は世界の成長スピードから周回遅れになってしまった。いちど原点に立ち返って必要なもの、必要でなくなるものを整理しなければ、新しい令和の時代、五輪後のニッポンのグランドデザインを描けないのではないだろうか。がんばれニッポン。

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