関西を拠点に、花火鑑賞士・写真家として活躍する外間光貴(そとまみつき)さん。北海道から沖縄、さらには海外と、年間30~50カ所の花火大会を撮り続けている。
「関西から西では、花火=夏のイメージですが、関東や東北では通年、冬でも週末はどこかで花火が上がっています」
外間さんの花火写真は多重露光で長時間かけて、何発もの花火の姿を一枚に写し込む。一度見たら忘れられない幻想的で、豪奢な写真だ。こんな写真は無理でも、最近はデジタルカメラで、普通の人にもきれいな花火写真が撮れる時代になっているという。
「道具を揃えて、一度教われば、初めての撮影でも、ある程度の写真は撮れます。大事なのは、現地でどの場所から花火が上がるのか確認し、空に花火が開いた情景を思い浮かべた上で撮影位置を決めることです」
夏を前に、お勧めの花火大会を5つ挙げるとしたら?
「花火の迫力、技術力の高さ、観覧場所の確保のしやすさを基準に選べば、新潟・長岡まつり大花火大会、山梨・神明の花火大会、茨城・常総きぬ川花火大会、山形・赤川花火大会、長野・諏訪湖全国新作花火競技大会ですね。今年は見るだけでなく写真に撮って、もっと花火を楽しんでみてはいかがですか?」