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「あしたなんて説明しよう」 安倍政権“疑惑大臣ツートップ”の説明を振り返る

「メモはない」「報告は受けてない」 真摯な説明責任はない

2017/07/22

genre : ニュース, 政治

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野田数 都民ファーストの会代表・都知事特別秘書
「どの企業も取材は広報経由。うちはこれまでの都議会と違い、民間並みの対応をとる」

朝日新聞 7月15日

小池百合子都知事と野田数氏 ©共同通信社

 東京都議選の圧勝劇から約20日。都民ファーストの会の議員の声が聞こえてこない。当選者への取材制限を続けているからだ。議員経験がない新顔が多いため、失言などを避けるのが狙いだが、そんなに失言しそうな人ばかりを擁立したということなのだろうか?

 都民ファーストの会代表の野田数氏は、都議の取材について「民間並みの対応をとる」と語った。言い換えれば「気に入らない取材には答えない」ということだ。野田氏はかつて都議時代に日本国憲法を無効とし、大日本帝国憲法の復活を求める内容の請願に賛成していたことが報じられているが、代表就任後のインタビューで「私個人の思想信条は明かしません」と断言している(Abema TIMES 7月7日)。

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 15日放送のAbemaTV『みのもんたのよるバズ!』に出演予定だった都民ファーストの会の元幹事長・音喜多駿都議の出演も直前にキャンセルされた。出演者の一人であるコラムニストの吉木誉絵氏は「情報開示が東京大改革の要だとおっしゃってきたのに、自ら制限をかけていては都民ファースト自体がブラックボックス化しているとの批判は免れないのではないか」と批判した(Abema TIMES 7月17日)。音喜多氏は自らのブログで「これまでは比較的自由にメディア出演や取材対応をして参りましたが、今後は少し違った形となりそうです」と釈明。年内には国政に進出するとされている都民ファーストの会だが、「ブラックボックス」化は今後ますます進みそうだ。

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