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ブログでも母親への敬慕の念を衒いなく綴る

「松下さんは画家であるお母さんの影響を受けて、幼い頃から油絵を描いていたそうです。お母さんは都内の美術大学を卒業して、現在も油絵の画家として活躍されています。女流画家協会や上野の森美術館の大賞展に何度も入賞するなど、写実的な油絵を描く実力者です。幼稚園や老人ホームで絵を教える活動もされていました。さらにはボディビルダーとして過去に選手権で優勝したこともあるとか。今は実家で絵画教室を開いているようですよ」

 

 松下は、インタビューでも母親についてたびたび語っている。朝ドラへの出演を熱望していたのも母だったという。

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《実家に帰るたびに、いつも“朝ドラ”を観ている母から『“朝ドラ”に出ないの?』と言われていたんです。実は何度も“朝ドラ”のオーディションを受け続けてきて、箸にも棒にもかからない日々を数年間経験していました。ですので“朝ドラ”出演の報告をしたときの母の喜びを見たときは、本当にいい親孝行をしたなと思いました》(「シネマトゥデイ」2019年12月7日配信)

久しぶりの再会後、笑顔で別れを告げる八郎。この時の演技が切ないと視聴者の反響を呼んだ。(NHK「スカーレット」2月11日放送 第110回より)

 いい親子関係を築いてきたのだろう。松下は自身のブログでも、母親への敬慕の念を衒いなく綴っていた。

《僕を一人で育ててくれた母に恩返しがしたいとよく思う。小さな頃ね、お兄ちゃんとお母さんと3人でNYに行った。(中略)何故かは覚えてないけれど僕は不機嫌になり駄々をこねて、母を困らせた。その事を今でも覚えてる。(中略)この歳になって、その事を凄く後悔している。(中略)またいつか、3人で自由の女神を見に行きたい。その時は、駄々こねず、家族でたくさん写真を撮りたい。それが僕の夢。母は、あの時駄々をこねた僕の事覚えてるかな》(2011年08月16日)

 母親の影響で絵画に目覚めた松下少年だったが、中学でストリートダンスに傾倒し、高校卒業後は専門学校東京ミュージック&メディアアーツ尚美(現:尚美ミュージックカレッジ専門学校)ヴォーカル学科に進学。カフェやアパレル店でバイトをしながら、音楽漬けの学生時代を送った。