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動画生配信中の女性がチャイムに反応して……

 ある部屋のチャイムを押すと、動画生配信中の女性がチャイムに反応して「何の音?」。ついに部屋番号まで割り出してしまった瞬間だ。

 ネット上では、「特殊能力」「この才能を別に生かした方がいい」などと話題をさらった佐藤被告はどのような人間なのだろうか。

 2009年ごろ、10代後半でアイドルオタクになったという佐藤被告。2014年9月ごろには、あるグループのライブに通い始める。2018年2月には被害女性がグループに加入。すぐに女性のファンになり、イベントに毎日のように通うようになる。CDを数百枚買ったりもしたという。その後、女性が別のグループに移籍すると、追いかけるように別のグループのイベントに頻繁に参加し続けた。

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2014年5月にはAKB48の握手会にノコギリを持った男が乱入し、グループのメンバー2人とスタッフ1人を切りつけ、負傷させた。グループのイベントは次々と中止になった ©AFLO

 女性はいわゆる地下アイドルと呼ばれ、テレビ番組に出演するような人気グループよりも、ファンとの近さが売りだ。現に、佐藤被告のものとみられるツイッターには、被害女性の「チェキ」と呼ばれる写真も投稿されている。被害女性が自身の写真にメッセージを書き込んだものだ。

 佐藤被告と一緒に映ったものもある。アイドル活動の一環ではあるが、被害女性から「好き」「浮気しないで」という手書きの文字が書かれたものもあり、佐藤被告は勘違いし、被害女性への思いを募らせていったのだろうか。