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新型コロナ 医師が訴える「すぐに病院へ」は絶対にやめてほしい理由

genre : ライフ, 社会, 医療

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重症化のリスクが高い人、家族を守るには

――重症化するリスクが高い人は、どうやって自分の身を守っていけばいいでしょう。 

あり「手洗い」を徹底する他は、人混みになるべく出ないことが重要だと思います。 

――家族を守りたい場合、どうすればいいですか。 

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あり 風邪のような症状が出ている家族がいたら、部屋を分けるなどして、他の家族と接触がないようにしてください。また、風邪のような症状が出ている家族と接するときは、マスクを着用しましょう。 

――ここまで詳しくお話を伺いましたが、それでも医療機関に行くべきかどうか迷うときは、どうすればいいですか。 

あり 政府が出している「医療機関への相談及び受診の目安」や、日本感染症学会が出している指針が参考になると思います。 

©iStock.com

新型肺炎治療の現在

――新型コロナウイルス感染症が重症化し、新型肺炎になってしまった場合、どのような治療があるのですか。 

あり 現時点では、人工呼吸器などを使って体力を持たせ、患者さん自身の免疫力でウイルスを跳ね返すというのが基本的な治療です。 

 まだはっきりとしたエビデンスのある治療薬はありません。ただ、理論的には効くはずだということで、試験的に使われている薬はあります。一部でも報道されていると思いますが、すでに市場でも流通しているHIVの治療薬や、インフルエンザの治療薬です。 

 こうした薬を、患者さんの承諾を得て、保険適用外で使用することもあります。保険での使用が認められるのは、もうしばらく先になると思います。 

新型コロナ 医師が訴える「すぐに病院へ」は絶対にやめてほしい理由

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