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資産家女性が白骨死体で発見され……おぞましい事故物件の末路

2020/02/28
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Aさんは、拉致されたあとに警察署へ駆け込んだ?

「Aさんが独り者で近くに親戚もいないと知った地面師グループが、Aさんを拉致したようです。その間に、Aさんに成りすました人間が現れ、Aさんの登記住所が書き換えられ、ビルの転売が繰り返された。

 それが終わった後、Aさんは解放されたとも、自力で逃げたとも見られますが、その後警察署に駆け込んだものの、普段からお酒の飲み過ぎで酩酊していることが多かったため、自宅に送り返されたという話もある。しかし自宅に戻った形跡はなく、ビルの間の隙間で丸まったような白骨死体となって発見されたのです。服装は、脱出した時のままだったとも言われています」(同)

©iStock.com

 Aさんが所有していたビルは今も残り隣は無人家屋、逆の隣は更地のまま。一角は無残に取り残されている。

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 そして登記変更が繰り返され、地面師の痕跡を残す登記簿謄本では、今も大手不動産会社の所有のままだ。

 地面師事件は摘発まで時間がかかり、3年後、5年後の立件も多い。白骨死体が出て、十数億円が消えたこの事件が解決される日は来るだろうか。

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