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冬でも読みたい「怖い話」

“鉄道マニア”が教えてくれた「何度も列車に轢かれているリュックを背負ったおばあさん」の話

怪談和尚の京都怪奇譚 「鉄道マニア」#2

2020/01/02

京都・蓮久寺の三木住職のもとには、助けを求める人が絶えない。ポルターガイストに悩まされる人、人形をお祓いしてほしい、さまよう霊を供養成仏させてほしい……。そんな実話や自身の体験など、現代の怪談、奇譚の数々を収めた『怪談和尚の京都怪奇譚』(文春文庫)よりちょっぴり心温まる「鉄道マニア」を特別公開。見えない世界に触れることで、あなたの人生も変わる……のかもしれない。

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鉄道に「取り憑かれた人」

「マニアな人」という言葉がありますが、言い換えると、「取り憑かれた人」と言えるのではないでしょうか。

 私の知り合いに、「鉄道に取り憑かれた人」がいます。そんな彼から、興味深い話を聞きましたので、ご紹介したいと思います。

©iStock.com

「線路沿いに部屋を借りたのは、大学への通学に便利だからではなく、また家賃が安いからでもありません。単に電車が好きなんです。さらに部屋の窓からは踏切が見えて、踏切が下りる警告音が聞こえてくるという、まさに最高の立地条件だったんです。踏切が近いということは、電車は減速し、時には汽笛が聞こえてきたり……」

鉄道マニアが差し出した数枚の新聞記事

 彼が電車にまつわる話をし出すと、相づちを必要とはしません。相手が聞いているかどうかなど、おかまいなしにしゃべり出します。あと何分くらい話が続くのかと思っていると、先ほどとは打って変わって、話のスピードがゆっくりになりました。

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「そうそう。そういえばこんな話を知ってますか」

 そう言いながら、彼は鞄から数冊のノートを取り出しました。そこには、電車に関係のある新聞の切り抜きや、使用済みの切符がたくさん貼られていました。

「この記事読んで見て下さいよ」そういって数枚の新聞記事を見せてくれました。記事にはこんな事が書いてありました。