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コロナで打撃の“転売ヤー”を直撃「EXILEライブ中止で165万円の大赤字」マスクは儲かってもチケットは大損

コロナで打撃の“転売ヤー”を直撃「EXILEライブ中止で165万円の大赤字」マスクは儲かってもチケットは大損

約120枚のチケットが“不良在庫”に

source : 週刊文春デジタル

genre : エンタメ, 芸能, 社会

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 A子さん自身もEXILEの熱狂的なファンの1人だ。自身が良い席で見るために転売を始めた。

台湾版紅白歌合戦「2020超級巨星紅白芸能大賞」記者会見 2020年01月12日 ©時事通信社

LDHグループだけで300万円以上

「転売はここ4年ほどやっています。最初は私が最前列で見るために複数名義を用意し、50枚以上のチケットを購入したことがきっかけでした。その50枚から一番良い席を自分で使い、他は売るんです。そうすると一番良い席を手に入れられるだけでなく、約20万円の利益が出たんです。そこで私は味をしめ、それ以降は名義を増やし続け順調に利益を重ねていきました。LDHグループだけで300万円以上は儲けていると思います」(同前)

 さらに「私のような熱狂的なファンがいる限り、転売は無くならないでしょう」という。

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「先ほども話した通り、いくら法律で規制をかけようと、お金をいくら出してでもライブに入りたいファンや、最前列で見たいファンは必ずいます。これはLDHグループに限らず、ジャニーズや他のアーティストも一緒です。私は、お金を出してでも前で見たいファンの1人ですし、そういった人は現場レベルではかなり多い。このような需要が有る限り転売は無くならないし、毎回ライブにいくような熱狂的なファンの過半数は、転売がなくなることで困ると思いますよ」(同前)

LDH社長のHIRO ©共同通信社

 チケット不正転売禁止法に反する行為だと知りながら、少しも悪いことをしているという自覚がないと話すA子さん。「今後、どうマイナスを回収するか考えたいので、政府もLDHも次の対応を早めに発表して欲しい」と悪びれる様子もなく言い放ち、その場を後にした。

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