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2020/03/05

source : 週刊文春デジタル

genre : ニュース, 企業, 社会, 経済

地下では「ほぼKDDI回線」

 楽天モバイルではその穴を埋めようと、KDDIと提携。自前でネットワークを構築できていない場所はKDDIのネットワークにつながるようになっている。

 先ほど触れた東京23区や神奈川、埼玉、名古屋市、大阪市、神戸市も完璧に楽天モバイルのネットワークが構築されているわけではない。

 地上を歩いて使うぶんには問題なく楽天モバイルに接続するが、地下街や地下鉄、地下ホームなどには楽天の基地局はほとんど存在せず、KDDIのネットワークに繋がってしまう。また、一部の商業施設内でもKDDIにつながる。

 都心のオフィスでは問題なくても、多摩川を渡り、神奈川県に行ってしまうとKDDIにつながりっぱなしということもある。

 月額2980円のプランでは、KDDIネットワークは月間2GBまで利用可能だ。しかし、2GBを超えると、速度が極めて遅くなるか、1GB500円で追加購入する必要がある。

「楽天モバイル」ホームページより

 しかも、ユーザーが、今スマホが楽天モバイルにつながっているのか、それともKDDIにつながっているかを判断するには、楽天が提供するアプリを起動しなくてはいけない。

 起動を怠り、楽天につながっているつもりでスマホを使ったら、実はKDDIにつながっていて、あっという間に2GBを消費していた、なんてことも起こりかねない。結果的に何度も1GB500円の追加を余儀なくされ、月額2980円では収まらない可能性もあるのだ。

 まだ、都心部に住んでいれば、基地局も建っているのでなんとか使い手がある。

 しかし、基地局がひとつも建っていないエリアでは、KDDIしかつながらないので、「2GB2980円」という料金プランでしかない。

 郊外や地方では楽天モバイルのショップも増えてきた。彼ら代理店はいままで、NTTドコモなどからネットワークを借りてサービスを提供する「格安スマホの楽天モバイル」のプランを複数売ってきたが、4月7日をもって、そのサービスの新規申し込みの受け付けを終了してしまう。楽天モバイルがキャリアサービスを開始する4月8日以降は「2GB2980円」という格安でもなんでもない料金プラン、ただ一つしか売れなくなってしまうのだ。

 まさに郊外の楽天モバイルショップも落とし穴にハマってしまった感がある。