先輩社員に恋してるＯＬです

＜お悩み＞先輩に恋してるOLです、先輩との関係修復どうしたらいいでしょう？

　入社４年目のOLです。現在、同じ部署の２つ上の先輩社員に恋をしています！

　といっても、私からは告白はおろか、食事や飲みに誘うことすらできず、先輩の方も社員同士の交流をあまり好きではないらしく、同じ部で飲み会などがある際にも、ほとんど参加することがないので、先輩との接点が全然持てません。

　そこで、せめて仕事中に少しでも先輩と接せれないかと思い、とにかく先輩のお手伝いをするようにしました。

　仕事中、先輩のデスクを常にちらちらと気にして見て、先輩が疲れてそうだなと思えばお茶を出し、プリントアウトを取りに行こうと立ち上がれば「私が行きます！」と代わりに行くようにしました。

　しかし、あまりに私がちらちら先輩を見てるのが、逆に気になったのか、先日先輩から「人の事をちらちら盗み見ばかりしてないで、自分の仕事に集中しろ！」と怒られてしまいました。

　私なりに良かれと思って先輩に気を使っていたのに、逆に「盗み見」と言われてショックでした……。

　でも諦めたくない！

　先輩との関係修復、どうしたらよいでしょう。

（２６歳・女性・OL）

（小宮山雄飛の回答）

　気になってちらちら見ていたら怒られたって、こう言っては失礼ですが、高校生の純愛のようでむしろ微笑ましく思ってしまいました。

　とはいえ、このまま先輩と疎遠になっては可哀想ですから、なにか良い解決法を考えましょう。

　私事ですいませんが、昨年に続き、今年も６月に「まいにちカレー（主婦と生活社）」というカレーレシピ本を出しました。

　レシピ本を出すほどのカレー好きですから、当然毎日のように本格的なインドカレーから町のスタンドカレーまで食べ歩いてチェックしてる中で、先日品川で面白いお店を見つけました。

　品川駅東口を出て、駅前のビル２階にある「カレーハウス　キラリ」というお店。
本格インド料理とは真逆の、これぞお手本ともいうべきスタンドカレーのお店で、注文も入ってすぐ左側にある券売機で食券を買うシステム。

「なににしようかなー？」と悩んだ結果、悩んだ時はチキンがハズレなし！という持論のもと、チキンカレーのボタンをポチ。

　食券を取り、入って右側にあるカウンター席に座って、食券をカウンターに置こうとした瞬間、驚愕のことが起こりました！

「はい、チキンカレーね！」

　と、いきなりチキンカレーが出てきたです！

　え!?　まだ食券出してないんですけど！

　なんというスピード！

　っていうか、なんでまだ出してないのにチキンって分かったの？？

　あ、そうか、最近たまにある、券売機が厨房と連動してて、ポチっと押した時点で厨房にオーダーが入るシステムなのかな？　と思ったのですが、どう見てもそんな最先端の券売機じゃない。

　一体どうやって、僕の注文が分かったのか？

　僕はカレーを食べながら店員さんの動きに注目しました。

　すると、次のお客さんが入ってきた瞬間、一番入り口に近いところにいた店員さんが、グっと目線を券売機の方にやってるではないですか！

　そうなんです、このお店、お客さんが券売機のどのボタンを押したかを、お客さんの手元をじっと盗み見して確認し、お客さんが食券を出す前に、すでに厨房でそのカレーを用意し始めてるのです。

　すごい時は、お客さんが席に着くより前に注文したカレーが置かれていたりする！
驚愕の早さでカレーを提供するスタンド店なのです。

　一体なぜこうも早さにこだわるのか、それは近所のサラリーマンたちの休み時間を考えてのこと。券売機の手元を盗み見してまで、少しでも早くカレーを提供して、その分ちょっとでも長く休み時間で休んでもらろうというお店の気遣いです。

　こちら、大変な人気店でランチ時ともなれば外には長い行列が。

　ただでさえ短い休み時間を、行列の待ち時間に費やしてくれているお客さんたちに対する、お店からの思いやり、それが券売機でのお客さんの注文の盗み見という一風変わったサービスになっているわけです。

　盗み見というと響きは悪いですが、このように本当に相手のことを考えての行為だったら、いつかは必ず相手に伝わるはず（実際僕も、最初はビックリしましたが、お店のお客さんへの愛を感じ、すっかりファンになりました）。

　あなたも、いつか分かってもらえるまで、日々しっかり先輩を盗み見して、先の先の行動まで予測してサポートしていれば、必ずその思いは伝わると思いますから、これからも堂々と盗み見を続けてください！

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　ちなみに提供時間が短いカレー屋さんといえば、信濃町の「ジューン」や新橋の「スマトラ」も有名ですが、どのお店も早い上にしっかり美味しいのですから、忙しくても美味しいランチを食べたいグルメなサラリーマンの味方と言えましょう。