「親に感染の疑い」があったらどうする？
さらに、小さな子どもを持つ親が心配するのが、「親に感染の疑いが出た場合、子どもの世話をどうするか」ということだ。「隔離」が基本とはいえ、子どもが小さい場合には、親が面倒をみないわけにはいかないケースもある。どう接すれば良いのだろうか。
「子どもが小さいなら祖父母や親戚などに預かってもらうのが理想的」（M医師＝60代男性、消化器外科）
「子どもが感染した場合のデータが揃っていないので難しいところ。可能な限り子どもと接触しないようにし、実家や近所の友人などの協力を仰ぐ」（L医師＝40代女性、耳鼻咽喉科）
「可能な限り子どもは“感染していない家族”と一緒に過ごすようにし、シングルマザーの場合は親戚や友人に預かってもらう。それも難しい場合は児童相談所に問い合わせる」（D医師＝50代男性、漢方内科）
「自分に近付かないように指示して自室に閉じこもる。状態が落ち着くまでは家族との連絡もメールやケータイを通じて行い、直接触れ合うことは極力避ける」（P医師＝50代男性、脳神経外科）
やはり、可能な限り「感染リスク者との隔離」を第一条件に挙げるが、日本の住宅事情もあって限界がある。
「小さな子どもは軽症が多いので、感染についてはあきらめて一緒に過ごすのもあり」（I医師＝50代男性、整形外科）
「母子での感染リスクは下げようがない。母親に感染のリスクがあるなら子どもにも検査を受けさせたい」（O医師＝50代男性、眼科）
「母親に感染兆候があるなら、潜伏期間を考えると子どもの感染は時間の問題。子どもにも検査を受けさせる」（J医師＝40代女性、循環器内科）
