また「Galaxy Fold」から受け継いだ折りたたみギミックは非常にスムーズで、任意の角度で固定し、画面を直立させた状態で使うこともできます。TwitterなどのSNSやニュースアプリ、あるいはスポーツの速報アプリを表示した状態でテーブルの上に置き、作業しながら更新を確認するにはもってこいです。
性能は文句なしハイエンド、機能はやや足りないところも?
さて、そんな本製品ですが、一般的なスマホと比較しても、機能がハイエンドであることが大きな特徴です。CPUは高性能なSnapdragon 855、メモリは8GBで、ベンチマークソフトで比較する限りでは、Googleの最新機種「Pixel 4」「Pixel 4 XL」と同等かやや上のスコアです。
画面サイズが6.7型ということで、6.5型の「iPhone 11 Pro Max」よりも大型に思えますが、これは画面が縦に長いことが理由で、横幅自体はむしろスリムなため、片手でも端まで指が届きやすいのが利点です。また重量も約183gと、このクラスの大型スマホとしては標準的で、特殊なギミックゆえ重いわけではありません。
折りたたみの耐久性は20万回とのことで、1日に10回開け閉めしても、5年は余裕で持つ計算です。ヒンジはもう少し軽いほうが筆者的には好みなのですが、ガラケーのように片手で勢いをつけて跳ね上げるような開き方が難しいというだけで、特に実用上の問題はありません。
やや気になるのは、性能の高さに比べると、機能面ではいくつか抜けがあることでしょうか。折りたたみという構造上、防水防塵に対応しないのは仕方ないとして、おサイフケータイも非対応、メモリカードも利用できません。対応製品が登場しつつある5Gに非対応なのも、これからを考えるとやや躊躇する要因です。
もっとも、ほかの無線機器を充電できるワイヤレスシェア機能を備えているなど、先進的な機能も見られます。上下に2つのアプリを並べて表示できる機能も、折りたたみのギミックと合わせて、より便利に使えるよう工夫されています。