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一斉休校中も部員に個別に電話をかけ……ブラック部活動にすべてを捧げる教員たち

コロナ休校・自粛体験談

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保護者からも「休校は仕方ないが部活は続けて」の声

 保護者の中には、今回の臨時休校で授業は無いのは仕方ないが、部活は続けてほしいと憤っている方もいました。家族ぐるみで、部活動に対して真剣に打ち込んでいるという家庭もありますが、中には、放課後も子供を学校の管理下においておけるということで部活に依存している保護者の方もいます。

 もう保育園じゃないんですから「学校に子供を預かってもらう」という考え方を改めて欲しいと思いますね。

 部活動は学校ではなく、地域で行うという形でいいんじゃないでしょうか。野球やサッカーは、地域ごとにチームがあって、大会なども開催されたりしますけど、その他の競技や文化系の活動でも、地域の有志がチームをまとめて指導していく。そのぶんだけ教員の負担は減りますから、より良い授業や教育が行えると思うんです。

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©iStock.com

中止になった学校行事はそもそも無駄な風習だったのでは

 今回の自粛では、部活動だけでなく、さまざまな学校行事が中止になりました。でも、さほど大きな問題にならなかった。ということは、元から無駄な風習だったのかもしれません。

 例えば、今年度の卒業式は予行演習をする時間が少なかったり、来賓の方々が揃わなかったりということもありましたが、生徒たちは頑張っていたし、例年と変わらぬ充実感を感じていたようです。

 だったら、来年度からも、この「簡易式」でもいいじゃないかと思うんですが、たぶんそうはならない。今回の騒動が落ち着いたら、何事もなかったように元に戻るでしょう。

 部活も、学校行事も、せっかく考えるきっかけになったと思うんですが、現在の教育現場ではその教訓は生かされず、何も変わらないだろうという絶望感が漂っています。

一斉休校中も部員に個別に電話をかけ……ブラック部活動にすべてを捧げる教員たち

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