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キーマンは鈴木大地と牧田和久……こんな時だから楽天の優勝を妄想する

文春野球コラム2020 開幕延期を考える

センバツ中止で超大型連休を震えながら過ごす日々……こんなときだから、イーグルスの今シーズンを考える

 プロ野球が開幕しない異常事態―――。

 本当ならば今ごろ、3月20日は楽天vsオリックスの開幕試合が仙台で行われていたはずだった。

 先月、オープン戦の無観客試合が決定したときも、きっと3月20日には野球ファンの笑顔が球場に広がっている、と信じていた。しかし、憎むべきは、新型コロナウイルス。僕達の『野球』をいとも簡単に奪ってしまった。

 春の選抜高校野球も中止が決定され、松竹芸能さんに「(大会期間中は)仕事は極力入れないで下さい!」とお願いしていた僕も、今現在、超大型連休を震えながら過ごしている。(お前の休みはどうでもええわ!)

 イーグルスに関して言えば、ローテーションの一角だった岸孝之が腰のハリによりファーム再調整、野手でも茂木栄五郎の右リンパ節炎の影響でコンディション不良で離脱があった。しかし、岸の代わりに「4年ぶりに無事キャンプを完走」したという塩見貴洋が1軍合流や、ドラフト1位ルーキーの小深田大翔、三年目・山崎幹史の台頭もあり、オープン戦最後を8連勝で締める形となり、9勝4敗の4位。開幕に向け調整は概ね順調だったように思う。

 開幕延期の状況は12球団同じなのだが、3月20日を万全で迎える事が出来た球団にとっては、より一層不安はつのるばかりだ。特に投手陣は一度仕上がった状態から、いつ始まるやもわからないその時まで、身体を維持していくことは至難の技。逆に明らかに調整が遅れている球団にとっては、ここから上がるだけだと割り切っているのかもしれない(ジャイアンツとか……)。

 いずれにせよ、開幕前の緊張感をこれから更に1ヶ月近く持続していかなければならないのは、相当大変なことだろう。

 それでなくても現在も無観客の練習試合がつづき、応援歌が響かない球場にファールボールが客席を叩く大きな音だけが鳴り響いている。何とも言えない寂しい気分になるのは観ているファン以上にやっている選手なのかもしれない。だからこそ、起きている現実は飲み込みながら、きっとはじまるペナントレースの開幕に向け、今こそファンは夢をみて圧倒的自己理想論を並べたて、プロ野球を語り合うべきだ。