ポスト米倉は誰なのか?
「あそこは知名度のあるタレントこそ多く在籍していますが、そもそもの本業はモデル事務所なので、女優を大きく育てるノウハウも人材も持っていないんです。確かに『ドクターX』は大ヒットドラマシリーズになりましたが、大門未知子役に米倉のキャラがうまくはまっただけで、今も彼女は女優として高く評価されているわけではありません。ネームバリューのわりに、テレビドラマより演技力が要求される映画への出演が驚くほど少ないのが、その証ではないでしょうか」(前出・スポーツ紙芸能記者)
かつてオスカーきっての売れっ子だった上戸彩や武井咲は、結婚を機に仕事をセーブしている状態である上、女優への強いこだわりがあるタイプでもなく、再び事務所の大黒柱になれる可能性は薄い。となると剛力彩芽、小芝風花あたりに奮起してもらうほかないのだが……。
「最近また女優業に精を出し始めた剛力には、ぽつぽつと仕事も入り始めています。しかしなんといっても前澤友作氏との交際時に浮かれていたイメージが強すぎて、あと数年はテレビにも映画にも使いづらい状態です。小芝はこのところオスカーが猛プッシュしているものの、いかんせん地味で、さらにブレイクしていきそうな気配に乏しい」(同前)
藤田ニコルの母親との軋轢
女優ではないものの、藤田ニコルはタレントとしてテレビに引っ張りだこなのだが、多忙となってからオスカーが専属マネージャーをつけたことで、藤田の母親との間に軋轢が生まれてしまったのだとか。
「専属マネージャーの人件費がかかるからと、事務所としてのギャラの取り分の割合をオスカーが増やしたのですが、藤田の無名時代からマネージャー代わりに娘に付き添ってきた母親にとっては、なんとも勝手なやり口に思えてしまった。そのため藤田にも、米倉に続いての独立が取り沙汰されています」(同前)
ポスト米倉となれそうな候補が、現在のオスカーには見当たらないのだ。
「事務所の大看板だった米倉が抜けたことで、これから入ってくる人材がスケールダウンするのはまぬがれないでしょうね。それでもオスカーには名物イベントの『全日本国民的美少女コンテスト』があり、同社になくてはならないタレント発掘システムとして機能してきたのですが、2017年以降開催されていません。渋チンの堀専務が『金がかかりすぎる』と開催に難色を示しているそうで、このまま消滅する可能性も噂されています。もしそうなると、なおさら有望株の確保は難しくなります」(同前)
“米倉ロス”のオスカーは、この先も『美の総合商社』として輝き続けることができるのか?