文春オンライン

《今日ヤバいのあるから》薬物逮捕の仮想通貨トレーダー・KAZMAXが当日に送った「LINEメッセージ」

「シャンパンにMDMAを混入された」と裁判で主張

2020/04/16
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「ケタ?」「それとM」逮捕当日のLINEメッセージ

 取材班は、吉澤被告の当日の行動について知る、Y氏にも話を聞いた。Y氏は裁判ではまだ取り上げられていない、“証拠”を持っていた。

「KAZMAXは逮捕当日である11月10日午前2時頃、ある知人へLINEをしているんです。KAZMAXが《今日ヤバいのあるから笑笑》と送ると、《ケタ?》と相手が質問し、それに対してKAZMAXが《それとM》と送っている。《ケタ》《M》というのは、ケタミンやMDMAなどの違法薬物を持っていることをほのめかしているんです」(Y氏)

自身のオンラインサロンの会員を利用して相場を操作することを“サロン砲“と名付けていた。相場操作をする際には親しい仲間にLINEで情報を共有していた

 取材班もそのLINEを確認した。取材班は事実確認のため吉澤被告に電話をした。すると、本人が電話に出た。罪状を否認したことや、X氏の反論について確認したところ、「Xが嘘をついている」と話した。

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「裁判中で何もお答えすることができませんが、僕にはMDMAを使用した覚えはない。それに、Xは嘘を吐いている。僕は担当の弁護士からXは一度も検察庁に訪れていないと聞いています」(吉澤被告)

 しかし、吉澤被告が逮捕前に送った、違法薬物所持をほのめかすLINEの存在について質問した途端、吉澤被告は記者に対し、「それは覚えがないです。窓口はマネジャーになるので、マネジャーから折り返させます」と口早に言い、電話が切られた。その後、マネジャーから折り返しの電話がかかってくることはなかった。

 吉澤被告の担当弁護士にも文書で事実確認を求めたが、期日までに回答は得られなかった。