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「ケタ?」「それとM」逮捕当日のLINEメッセージ
取材班は、吉澤被告の当日の行動について知る、Y氏にも話を聞いた。Y氏は裁判ではまだ取り上げられていない、“証拠”を持っていた。
「KAZMAXは逮捕当日である11月10日午前2時頃、ある知人へLINEをしているんです。KAZMAXが《今日ヤバいのあるから笑笑》と送ると、《ケタ?》と相手が質問し、それに対してKAZMAXが《それとM》と送っている。《ケタ》《M》というのは、ケタミンやMDMAなどの違法薬物を持っていることをほのめかしているんです」(Y氏)
取材班もそのLINEを確認した。取材班は事実確認のため吉澤被告に電話をした。すると、本人が電話に出た。罪状を否認したことや、X氏の反論について確認したところ、「Xが嘘をついている」と話した。
「裁判中で何もお答えすることができませんが、僕にはMDMAを使用した覚えはない。それに、Xは嘘を吐いている。僕は担当の弁護士からXは一度も検察庁に訪れていないと聞いています」(吉澤被告)
しかし、吉澤被告が逮捕前に送った、違法薬物所持をほのめかすLINEの存在について質問した途端、吉澤被告は記者に対し、「それは覚えがないです。窓口はマネジャーになるので、マネジャーから折り返させます」と口早に言い、電話が切られた。その後、マネジャーから折り返しの電話がかかってくることはなかった。
吉澤被告の担当弁護士にも文書で事実確認を求めたが、期日までに回答は得られなかった。