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X氏は「グラスを渡してないし、クスリなんて盛れるわけない」

 弁護側の主張の通りだと、吉澤被告の友人Bと揉めた後、シャンパンを持ってVIPルームに現れたX氏に疑いの目は向く。

「状況的にXならシャンパンにMDMAを混入させられますよね。弁護側は、Xは捜査に協力的でないとも言っていました」(同前)

 取材班は当のX氏に接触した。X氏は「俺はシャンパングラスに薬物なんて盛っていない!」と主張した。

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クラブに居合わせた人物によると吉澤被告は「騒がしいクラブ内で静かに酒を飲んでいた」という

「俺はクスリを盛っていないし、そもそもクスリなんて持ってもいなかった。それなのに巻き込まれて最悪ですよ。その日、たしかに吉澤被告とシャンパングラスで乾杯しましたが、俺がシャンパングラスを持っていったんじゃない。吉澤被告とVIPルームで一緒に飲んでいた女性がシャンパングラスを持ってきたんです。その女性は、俺と吉澤被告らが口論しているのを見て、『もうやめにして乾杯しよう』と仲裁に入ってきた。その後、俺と吉澤被告と女性本人用の3つのグラスを持ってきたから、3人で乾杯しました。俺から吉澤被告へグラスを渡したわけではないし、ましてやクスリなんて盛れるわけない。

 俺が捜査に協力していないとも言っているそうですが、協力しています。最初は2月7日に担当の検事と電話で話して、それ以降も何度か電話している。当初は、無関係の俺がなんで出廷なんかしなきゃいけないんだという反抗心から、出廷を拒否していましたが、こうなってしまった以上、今後は必要があれば出廷するつもりです」