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 世界一、日本一、そのジャンルで1番という称号を作ったあとに、まったく畑違いの分野で、1番じゃないにしろそこそこの成績や特徴あることを身につけておく。ジャンルにギャップがあればあるほどフィーチャーされます。加えてもうひとつ何か得意なものがあったら、十把一絡げの中から飛び出すことができるでしょう。僕だったら、まずAV男優があって、筋トレ、クイズ、メディアやSNSでの発信力などがこれにあたります。

男優として飛び抜けられた理由は「○○○」が好きだから

 僕は、AVの世界のことをまったく知らない人に、どういう伝え方をしたら楽しんで面白がってもらえるかを追求しました。

 この、「人に誇れる武器を3つ持つ」に加えて、僕は「うんこが好きだ」というのがラッキーでした。

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 よく取材などで「なぜ男優として飛び抜けられたのですか?」と聞かれたとき、僕はまず「うんこが好きだからです」と答えます。質問した人はたいてい「ハテナ?」という顔をします。この時点でなぜ「うんこが好きです」と言ったかがわかる人はほとんどいません。

 そのあと僕は「人に誇れる武器を3つ持つ」の話をします。

©iStock.com

 どういうことかというと、人は、すべてが上手くいって弱点のない人、オイシイおもいばかりを発信している人には、なかなか共感や好感が持てないんです。どこか、弱いところがあってほしいと願ったりするものなんです。ヒーローに弱点があるのもそのためです。

 僕は「うんこ好き」で、ウンコを食って身体を壊して5回も通院しているというバカバカしさがあったので、人は「こいつはうんこ食べるヤツだからな、ハハッ!」と僕をどこかで見下すんです。今となってはそこが良かったのかなと思います(通院中は本当にしんどかったですが)。僕がうんこ好きじゃなかったら、おそらく今のようにはなっていなかったと思います。ホント、うんこに助けられっぱなしの人生です。

 前著にも書きましたが、やはり普通のことをやっていたら普通の人以下、普通の2倍やってやっと普通の人並み、3倍やってようやく普通以上になるのではないでしょうか。