「1998年に韓国で金大中政権が発足すると、北朝鮮に資金が提供されるようになりました。じつはその頃、39号室の資金は底をついていました。当時、金正日が『我々の資金が底をついたことを米国や南朝鮮(韓国)が知ったら、攻め込んできたはずだ。本当に考えただけでも恐ろしい。我々を守るためには核を作ることに集中しなければならない』と、こっそり打ち明けたのを憶えています。金大中大統領が、金正日体制を生かしたのです」
韓国からは合計で約39億ドルもの秘密資金が北朝鮮に流れたという。
「助けた北朝鮮に脅される文在寅」というアイロニー
「その時、秘密資金が北朝鮮に送られてきて目の前で動いていくのを、私は見ていました。資金の一部はキャリアに乗せて、シンガポールにも運びました。
韓国から入ったお金で、軍需工業部はぐんぐん息を吹き返しました。さらにコメなどの援助物資はすべて軍隊に送られました。結果的に、韓国の資金で北朝鮮の核が作られたのです。
韓国の左派大統領たちが北朝鮮を助けたおかげで、最も核の脅威を被っているのが韓国なのです。自分たちが与えたお金で、脅かされている――これはアイロニーというしかありません。
現在の文在寅政権も、金正恩体制を延命させる方向で努力していますが、これは北朝鮮で本当に飢えている人たち、抑圧された人々を、奴隷のままにしておこうという試みです。本当に腹が立ちます」
……李氏は金正恩と愛人の間の隠し子についても赤裸々なエピソードを明かしている。
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詳しくは「文藝春秋」5月号および「文藝春秋 電子版」掲載の「韓国秘密資金総額39億ドルを『核開発』に使った」をお読みください。
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韓国秘密資金総額39億ドルを「核開発」に使った
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2020年4月10日 発売
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