新型コロナウイルスによる肺炎のため、4月23日朝、東京都内の病院で亡くなった、女優でタレントの岡江久美子さん。63歳だった。
「はなまるマーケット」(TBS系)の司会やドラマ「天までとどけ」(TBS系)のお母さん役など、元気なキャラクターで親しまれた岡江さんだが、昨年末に乳がんの手術を受け、今年1月末から2月半ばには放射線治療を受けていたという。
周囲にも明かしていなかった病気について相談を受けていた友人の女性が、マスコミ業界関係者のAさんだった。「文春オンライン」の取材に、Aさんは涙ながらに思い出を語った。
発熱前夜、志村さんの番組を見ながらLINEして…
「4月3日に発熱が確認されたと報じられていますが、前日の2日にLINEしていたんです。録画していた志村けんさんの追悼番組を見ながら、『番組見てたら岡江さんの名前がエンドロールに出てたから思わず写メりました』って写真を送ったら、『あ~見損ねた~私も見たかった!』というような返信があって。
岡江さんがコロナに感染していたことは知りませんでした。ただ、岡江さんが発熱した3日も、別の要件で連絡したのに返信がなくて……。忙しいのかなと思って、それからは他愛もないメッセージを私が一方的に送っていたのですが、十数回連絡しても全てに既読がつかなかった。そろそろおかしいと思ってちょうど昨日(4月22日)、改めて連絡しようと思っていたところでした。結局、志村さんについてのやり取りが最後の連絡になってしまいました」
テレビ番組の仕事を通じて知り合った2人は、10年以上の付き合いがある友人だった。Aさんは岡江さんを姉のように慕っていた。