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【追悼・岡江久美子】乳がんの相談を受けていた10年来の友人が告白「発熱前日にLINEした、志村けんさんのこと」

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「岡江さんは姉御肌で、男性からしたら女性っぽく見えるかもしれませんが、誰にも媚を売らないし“来るもの拒まず去る者追わず”っていうタイプの人です。年下の私にもすごく丁寧で、何か聞けば120%の回答が返ってくる。いつも可愛がっていただいていました」

「私には男の考え方がわからないから」
 

 2人でよくお酒も飲みに行ったという。

「最後に2人で会ったのは3月初旬。岡江さんの家の近くで食事をしました。私のお酒に付き合ってもらったんです。仲良くなったきっかけもお互い日本酒が好きだったから。最近の岡江さんは、飲んだとしても健康に気を付けてハイボールでしたが、いまでも日本酒は好きでしたね。芸能人とか女優っていう雰囲気を微塵も感じさせない気さくさで、いろいろなお店に連れて行ってもらいました。

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 個人的な相談にも乗ってくれました。私が夫婦の問題について相談を持ちかけると、『私には男の考え方がわからないから、獏ちゃんに聞いてみなよ!』って、旦那さんの大和田獏さんを呼び出してくださったこともありました。獏さんと岡江さんはとても仲が良かったですよ。

 私が魚好きなのを知っていて、岡江さんと2人で飲みに行くときは必ず魚を食べられる店を選んでくれました。熱海に岡江さんおすすめの魚屋さんがあって、そこにもゴルフの帰りに2人でよく買い物に行きました。ついこの間も、岡江さんと『おさかな買いに行こう』っていう話をしたばかりでした」

岡江さんに相談事をしていると、夫の大和田獏さんを呼び出してくれることもあったという ©時事通信社

 岡江さんは、英会話、旅行、ゴルフなど趣味も多かった。

「岡江さんは60代とは思えないほど元気なんです。あんな元気な人は、なかなかいませんよ。ゴルフに一緒に行くと、私はカートに乗るのに、岡江さんは絶対に乗らないで歩く。健康面をものすごく気を付けていて、『はなまるマーケット』時代の知識も豊富にあるから、健康の相談にも乗ってもらっていました」

乳がんの相談を受けていた

 Aさんは、昨年末に岡江さんが手術を受けていた乳がんについても相談を受けていた。

「病気のことは、ほとんど誰にも打ち明けていなかったと思います。なぜ私に相談したかといえば、岡江さんよりも前に、私自身が乳がんになった経験があるからなんです。

 その時、岡江さんに相談したら自分の事のように心配して、病院探しに奔走してくれました。それで見つけてくれた病院で治療して、私はほぼ完治に近い状態になっています。そのあとに岡江さんの乳がんも発覚したのですが、超初期なので治療も数日で済んだと聞きました。岡江さんがあの時、病院を探してくれたから私は今生きているようなもの。本当に感謝しています」