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なぜ「高額マスク」が街中で売られているのか? 転売ヤーが明かす「次は消毒液、コロナ検査キット」

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「少し前までタピオカ屋さんだったところが、タピオカを売らずマスクを販売しているところも。アパレルやスポーツ用品店でもマスクが売られています。それでもマスク不足の影響により、多少高くても購入者は後を絶たない。行列ができることもあります」(同前)

こちらは「10枚入り999円」。30枚入りを購入で10枚パックプレゼントのサービスも ©文藝春秋

「アルコール手指消毒剤」は定価の3倍

 こうした高額マスクの店舗販売が広まる一方で、別の転売ヤー・A氏は「マスクの次に狙っているものがある」と話す。

「マスクは、独自入荷できて販売できる実店舗を構えている人がやるというのが、今の流行りですね。中国からマスクを仕入れるのは簡単ですし、代理店はいくらでもある。ですから、アパレル店やタピオカ店などがマスクを仕入れて売っているのです。

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 私は実店舗を持っていないので、マスク以外でネットで売れるものをどうやって大量入荷するか、それを日々模索しています。1番は『手ピカジェル(アルコール手指消毒剤)』がマスク以上に良い商品ですね。フリマサイトなどでは定価の約3倍で売れています。こういった消毒液は私たちのチームでは見かけたら購入し、メルカリやAmazonで販売しています。

消毒液も品薄のため転売市場での価格は高騰 ©iStock

 また、消毒液の入荷が少ないのは医療関係者へ渡っているからという噂もあり、今はそのルートからなんとか仕入ができないか、医療関係者へ手を回している最中です。医療関係者からですと、『N95 3M』というマスクを少数ですが譲ってもらい、中国へ流したりもしていました」

「N95」マスクも医療関係者が横流ししているという ©iStock

 また、「ウイルスシャットアウト」と呼ばれる、首からさげるウイルスパッチも売り切れが続出している。