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2020/05/09

【2014年5月27日号/つば九郎vsドアラ】

 
写真撮影を含め、きっちり1時間で終えた両者にプロ魂を見た ©扶桑社

 今や球界を超えたスターとなった、つば九郎先生と“尾張の巨匠”ドアラ。同じ年にデビューした2人(1羽と1頭)をSPA!史上初の「筆談対談」で実施。

「ぐるーぷがいしゃだし、いつもよんでます」とつば九郎が言えば、この年からSPA!誌上で始まっていた中日・谷繁元信監督の連載を意識して、「いつも大変お世話になっております。毎号読んでます」と妙に腰の低いドアラの名コンビに唸らされた対談だった。

 フリップ芸ゆえ、時間がかかるかと思いきや当意即妙、スラスラとペンを走らせる2人。宮本掲載号のSPA!を熟読したというつば九郎先生は、ドアラとよく行くという町中華の魅力を力説したり、取材当時世間を騒がせていた「バレンティンの嫁問題」を差し込んでくるなど、やりたい放題であった。

 この対談は各方面に影響を与えたようで、とあるテレビプロデューサーからは「あのSPA!を見て2人を起用しようと企画書を書いた」と言われたり、「営業のイベントをお願いしたいがどうしたら良いのか」と地方の人から相談されたりと、反響が大きい企画であった。

©文藝春秋

【2015年12月15日号/真中満監督(当時)】

 
対向にこういう企画を持ってくるのもSPA!(この記事も担当) ©扶桑社

 14年ぶりのリーグ優勝に誰もが歓喜の涙を流した2015年秋。「サラリーマンに向けた組織論を聞きましょう!」と編集長にかけあいなかば強引に通した真中満監督インタビュー企画。「真中式勝つ組織の創り方」という経済誌的なタイトルとなった。

「大麻で町おこし」と満面の昭恵夫人 ©扶桑社

 ちなみにこの号には、かの安倍昭恵夫人が大麻畑でにっこりと微笑む写真とともにインタビュー記事が掲載され、別の意味で世間の注目を集めた「いわくつき」の号である。

 インタビュー場所は秋季キャンプが行われていた松山・坊っちゃんスタジアム。朝一番の飛行機で松山に飛び、球場に駆けつけたが、取材陣は地元紙の記者ひとりしかおらず、優勝チームとは思えぬ静けさに驚く取材スタッフ。

 しかし、グラウンドに出ればそれは杞憂。優勝の余韻か、よく声がでている選手たちに胸をなでおろした。ちなみにこの年、日本ハムから戦力外通告を受け、練習生扱いで練習に参加していた地元出身の鵜久森を発見。(後日、引退後の鵜久森氏を取材したとき、この話を本人にしたら驚かれたのは密かな自慢だ)

 真中監督のインタビューは練習の途中に別室で始まった。ご存知の通り、非常に饒舌でスラスラと質問に応じる真中監督。約束の1時間もあっという間に終了。私は「優勝をありがとうございました」といちファンに戻って監督にお礼を言うと、「いつからファンなの?」と逆質問を受けた。

「小5のとき浜松球場の春季キャンプを見学して以来のファン」だと伝えると「静岡県でヤクルトファンやってたの!レアだな〜!」と感心されてしまった。その後はベンチに入れていただき、「松山の温泉事情」を語る真中監督と、若手選手の居残り練習を見たことは良い思い出である。

 以上、「公私混同の歴史」を綴ってきた。新型コロナの影響で延期となってしまったが、今春もSPA!ではヤクルトの某大物選手のインタビューを画策していた。もちろん「文春野球のヤクルト監督」としてもアッと言わせる選手起用をする予定である。というわけで、今後の「文春ヤクルト」にご期待いただきたい。

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