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貧困や子供の虐待に「心が痛みます」

 平成流を受け継ぎながら、令和の時代に光が当たるよう、両陛下の思いを込められたのではないだろうか。陛下の誕生日会見や雅子さまの誕生日に際してのご感想で、近年も関連した事柄について述べられてきた。

2018年、雅子さまのお誕生日に際してのご近影 宮内庁提供

「被災された方々が一日も早く安心して暮らせる日が来ますよう、復興が順調に進みますことを心から願っております。そして、東日本大震災を含め、各地の被災地域の復興に、殿下とご一緒に永く心を寄せていきたいと思います」(2018年、雅子さまお誕生日に際してのご感想)

「プラスチックゴミなど多くの環境問題や、日本国内の貧困や子供の虐待などの問題、また、世界で紛争や内戦が続いていることなどにも心が痛みます」(2019年、雅子さまお誕生日に際してのご感想)

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2019年、雅子さまのお誕生日に際してのご近影 宮内庁提供

 ハーバード大を卒業後、東大を経て外務省に入省、1993年に皇室へ入られた雅子さま。公務の場などでは、元外交官のキャリアが生かされるだけでなく、例えば母としての一面が垣間見えたり、長期療養を続けられているからこそ、困難にある人たちに寄り添うような思いを伝えられる場面もあるだろう。2002年の記者会見を最後に、雅子さまが国民へ直接語りかけられる機会はまだない。雅子さまの肉声を心待ちにしている人は多いのではないだろうか。

雅子さまはチャーミングに英語で「可愛くてふわふわ」 外国訪問できない歳月を乗り越えられるまで から続く〉

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