6月9日に結婚26年を迎えられた天皇皇后両陛下。「僕が一生、全力でお守りします」という天皇陛下のプロポーズから始まった、これまでのお二人の歩みを振り返る。
「私の心を打つような言葉をいくつかいただきました」
◆1993年1月19日 婚約内定記者会見
雅子さま「殿下からは私の心を打つような言葉をいくつかいただきました。ひとつは去年の11月の後半、『皇室に入るのはいろいろ不安や心配がおありでしょうが、雅子さんのことは僕が一生、全力でお守りしますから』と話しかけてくださいました。
さらに、12月初め、『十分にお考えになって下さい』とおっしゃられ、ご自身も『大変悩んだ時期があった』とおっしゃられたので、『何をお悩みになられたのですか』とお尋ねしました。『僕としては雅子さんに皇室に来てもらいたいとずっと思っているけれど、本当に幸せにしてさし上げられるのか、悩みました』と言われました。そのような殿下の真摯なたいへん誠実なお言葉をいただき、幸せに思うことができましたので、『私でできることでしたら、殿下のことを幸せにしてさし上げたい』とお受けした次第です」