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「それぞれの家庭が幸せ」な社会であるように

 一方の雅子さまは「家族とはどのような存在ですか」という質問に対し、このように綴られている。

2002年3月、赤坂御用地内を散策される天皇ご一家  宮内庁提供

〈この25年の間、殿下と愛子と過ごしてきた日々を振り返りますと、私にとりまして家族とは、日々の楽しみを分かち合うことは元より、大変なことがある時には支え合い、また、うれしいことがある時には喜びを分かち合える、かけがえのない存在であると思います。そして、このような家族に恵まれましたことを、心から幸せなことと感謝しております。

 また、家族皆で犬、猫などの保護された動物を可愛がって育てたり、世話してまいりましたが、この動物たちも、家族の一員として安らぎと潤いを与えてくれる大切な存在となっています。

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 最近の世の中では、時代の変化に伴って、家族のあり方も多様化してきているように見受けられますが、その中にあって、それぞれの家庭が幸せであり、中でも子ども達が、それぞれ自らの可能性を信じて、幸せに成長していくことができる社会でありますようにと、いつも願っております。〉

2006年8月18日、雅子さまのご静養のためご一家でオランダに滞在された ©共同通信社

 時代が変化するなかで、家族のあり方の多様性について述べられた雅子さま。両陛下は令和の皇室において、どのような家族の姿を示されるのだろうか。