「令和」がスタートして1年。退位による代替わりを経て即位された天皇陛下は、雅子さまとともに全国各地を訪れられ、平成流を継承するとともに、新たな路線を見出されつつあるように思う。特に注目を集めてきたのが、両陛下の「国際的な取組」だった。
イギリスご訪問が実現していれば
エリザベス女王からの招待を受けて、5月初めから1週間程度の日程を軸に調整されていたというイギリスへの公式訪問は、新型コロナウイルスの感染拡大の状況を踏まえ、当面の延期が決まっている。もし、即位1年の節目の頃に両陛下揃ってのイギリスご訪問が実現していれば、英国王室との交流を深められる場面などが現地メディアや日本でも連日報じられ、両陛下のオックスフォード留学のご経歴や、トランプ大統領夫妻が来日した時のように、雅子さまが流暢な英語を話されることが再び脚光を浴びたのではないだろうか。
雅子さまが長期療養に入られる前は、お考えを率直に述べられる肉声を聞くことができる機会もあった。外国訪問を前にした記者会見はその一つだったと言える。