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「嫌なことは嫌」と意思表示しよう(画像はイメージ)

その一方で、毒親は支配を「これは愛情の一種」として考えていること、子供はそんな親とずっと一緒に生活してきたため、虐待などの極端な出来事が起きないと毒親と気付きにくいという。さらに、自分の親が毒親だと認めることは、子供にとってもつらいことだろう。

「もしも親に疑問を感じたのなら、一人の人間として見たときに友達になりたいか、結婚したいと思えるかを自問自答してみてください。嫌だと思うならその理由も見つかるので、そこを踏まえてこの家庭にいていいのかを考えてみてください。子供の人生は親のためにあるわけではありません。大切なのは、あなた自身の人生です」(影宮さん)

そして、毒親に当てはまってしまうような親には、子供に社会のルールを教えるのは大切なことだとしつつ、それが押し付けになっていないかどうかを考える必要があるとも呼びかけた。

子供の要望に応えてあげるのは親心ですが、子供が望んでいないことを強制すると支配や価値観の押し付けとなります。この違いは、親子の間で信頼関係が構築されているかどうかです。親子の関わりを大切にして、自主性を奪わないようにしてあげてください」(影宮さん)

親に育ててもらった恩を忘れてはいけないが、一人一人の人生は親のためにあるわけではない。
子供は自分の人生が親に奪われていないかどうか、親側は親心と支配を勘違いして接していないかどうか、今一度考えてみるとよいだろう。