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 ですが、その後もお世継ぎのプレッシャーは激しく、ついにはご病気となられた。そのご病気のために公務がなかなかままならず、長くバッシングにも晒されてこられました。ご即位に関連して流された涙は、愛子さまのご成長を温かく見守り、時には手助けされる中で時間をかけてバッシングを乗り越えて、いま国民に心から祝福されていることを実感してのものだったのではないでしょうか」(同前)

2002年4月2日の記者会見 宮内庁提供

 共同通信社は4月、皇室に関する世論調査の結果をまとめたが、過去に10代8人いた女性天皇には国民の85%が賛成し、母親のみが天皇家の血を引く女系天皇については、79%が賛成していることが明らかになった。同社が昨年10月にまとめた調査結果では、女性天皇賛成が81%、女系天皇賛成が70%だったことから、わずか半年でどちらもかなり支持率を伸ばしたことになる。

「卒業式でのしっかりとした愛子さまの受け答えを目の当たりにした宮内庁職員の間からは、将来天皇となられるお立場だったお父さまの背中を見て育ってこられただけに、皇族として本当に立派になられたという感想を聞く機会も増えています。

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 秋篠宮家の長女・眞子さまが小室圭さんとの結婚に執着しているさまが、失礼な言い方ですがあまりにもグダグダなのでより一層、愛子さまのご成長ぶりが引き立ってしまっているという側面もあると思います。愛子さまが天皇になられても、十分に務めを果たされるのではないかと感じている職員も決して少なくはないはずです」(同前)

眞子さま ©JMPA
3月31日、宮中三殿を参拝するため、皇居に入られる愛子さま ©共同通信社

 しかし、安倍晋三総理は「文藝春秋」の2012年2月号に寄稿した文章の中で「皇位はすべて『男系』によって継承されてきた。その重みを認識するところからまず議論をスタートさせなければならない」と述べ、女系天皇につながる可能性のある女性宮家や、女系天皇に直結する女性天皇に否定的な見解を表明している。寄稿文ではさらに、「旧宮家の中から、希望する方々の皇籍復帰を検討してみては」とも綴っている。