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 旧宮家とはもちろん、GHQ(連合国軍最高司令官総司令部)の政策によって終戦直後の1947年に臣籍降下(皇籍離脱)した11の宮家のこと(詳しくは「【眞子さまご結婚問題】自由な恋愛か、安定的な皇位継承か 安倍首相が本命視する”お相手男子”」参照)。伏見宮家、東伏見宮家、久邇宮(くにのみや)家、東久邇宮家、北白川宮家、閑院宮家、賀陽宮(かやのみや)家、竹田宮家、朝香宮家、梨本宮家、山階宮家を指している。

 政府関係者が語る。

東久邇宮稔彦氏 ©文藝春秋

「読売新聞は4月16日、『旧宮家の皇籍復帰 聴取 政府、有識者に』とする見出しの記事を掲載しています。記事では『政府が、安定的な皇位継承策の検討を巡り、戦後に皇族の身分を離れた旧宮家の男系男子の皇籍復帰について、有識者から聞き取りを行っていたことが15日、分かった』としています。

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 安倍総理の意向に沿って、政府が旧宮家復帰の可能性に道筋をつけようとする意図があるのは確実です。安倍政権は、愛子さまのご即位は絶対に認めないとはっきり意思表示したわけです」

 保守派と呼ばれる支持層を裏切るわけにはいかない安倍総理の意向とは裏腹に、国民一般の間に、そして宮内庁の周辺でも強まっている“愛子天皇待望論”とでも言うべき議論。眞子さまのご結婚問題が長期化する中で、強まる秋篠宮家に対する風当たりとも相まって、皇室の前途は混沌としていると言えよう。