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「今、けんは祭壇が作ってある自宅1階の床の間にいます。四十九日法要は家族だけで静かに行いたいと思っています。お墓については、けんは結婚していなかったものですから、親父とお袋とじいちゃん、ばあちゃんたちが眠る、先祖代々250年続いている志村家のお墓に納骨します。
ただ、遺品の整理なんかは全然……。コロナのこともあるし、まだなにもできない。けんが飼っていた愛犬だけは、知り合いの方がけんの代わりに引き取って世話してくれるようで、感謝しています」
モニター越しの「最後の表情」
志村が亡くなった直後には、西武新宿線東村山駅前に献花台が置かれ、多くのファンが希代の喜劇役者の死を悼んだ。そして、東村山の実家にも、今も全国のファンから感謝の声が届いているという。
「全国の小さい子どもからおじいちゃん、おばあちゃんまで人気があったんだなぁと改めて思います。すごい弟だった。でも、やっぱり早いよね……亡くなるのが。本人は、コロナで死んだということがわかっていないと思うんですよ。入院してこんな短い期間で亡くなると、言葉がありませんよね。まだ今も『けんはいつ帰ってくるのかな?』っていう気持ちです」