文春オンライン

「本人はコロナで死んだとわかっていないと思う」志村けん実兄が四十九日を前に告白《東村山市内に納骨へ》

note

「今、けんは祭壇が作ってある自宅1階の床の間にいます。四十九日法要は家族だけで静かに行いたいと思っています。お墓については、けんは結婚していなかったものですから、親父とお袋とじいちゃん、ばあちゃんたちが眠る、先祖代々250年続いている志村家のお墓に納骨します。

志村の実兄・志村知之氏 ©文藝春秋

 ただ、遺品の整理なんかは全然……。コロナのこともあるし、まだなにもできない。けんが飼っていた愛犬だけは、知り合いの方がけんの代わりに引き取って世話してくれるようで、感謝しています」

モニター越しの「最後の表情」

 志村が亡くなった直後には、西武新宿線東村山駅前に献花台が置かれ、多くのファンが希代の喜劇役者の死を悼んだ。そして、東村山の実家にも、今も全国のファンから感謝の声が届いているという。

ADVERTISEMENT

東村山駅前の「志村けんの木」の下に設置された献花台 ©文藝春秋

「全国の小さい子どもからおじいちゃん、おばあちゃんまで人気があったんだなぁと改めて思います。すごい弟だった。でも、やっぱり早いよね……亡くなるのが。本人は、コロナで死んだということがわかっていないと思うんですよ。入院してこんな短い期間で亡くなると、言葉がありませんよね。まだ今も『けんはいつ帰ってくるのかな?』っていう気持ちです」