文春オンライン

のん、はじめてのフェス日記――なぜこのタイミングで本格的な音楽活動を始めたのか?

note
©KAIWA(RE)CORD

―― 「オヒロメ・パック」は、あっという間に完売でしたね。

のん やったー。嬉しいです。「KAIWA(RE)CORD」(カイワレコード)のお披露目として1部2千円で作ったんです。『タイムマシンにおねがい』のレコーディングには、(高橋)幸宏さんや小原礼さん、佐橋佳幸さん、Dr.kyOnさん、飯尾芳史さんが参加してくださいました。『I LIKE YOU』では仲井戸麗市さんのギター1本で私が歌わせていただいています。カセットテープの名前は「KAIWA RADIO」。私が架空のラジオ番組のMCになって、その合間に私の歌う曲を流している設定です。

―― 今回、ワーハピに出演したきっかけは?

ADVERTISEMENT

のん いま、音楽の制作に関わってくださっている方がワーハピのキュレーターである高橋幸宏さんの事務所の方で。音楽活動のお披露目はワーハピが一番いいんじゃないかということで、お誘いいただいたんです。

―― お仕事として、音楽活動はいつから始めたんですか?

のん 割と最近ですね。中学のときに友達や後輩とバンドを組んだ楽しさが忘れられなくて。のんになってから、曲作りをしていて、どんどん思いが強くなっていきました!

―― どうして、いきなりこんな大御所たちと共演することに……(笑)。

のん 不思議です。懐に入り込む技術は持っていないので(笑)、剥(む)き身のまま皆さんの前に立っているというか……。そうだ! カイワレコードは、“人見知りだけど音楽でなら会話ができる”という意味を込めたレーベル名なんです。まだカセットテープしか出していないですけど。

©KAIWA(RE)CORD

―― 今回、『タイムマシンにおねがい』のレコーディングには、サディスティック・ミカ・バンドのオリジナルメンバーであるドラムの高橋幸宏さんとベースの小原礼さんも参加されています。

のん そうですね。歌は別録りで、演奏はみんな一緒にライブで録音しています。高橋さんはすごくフランクに話しかけてくださってうれしかったです。まだまだ緊張しっぱなしですが……。スタジオでレーベル名をスタッフさんとあれこれ考えていたときに、フイっとやってきてくださって、「non burnable garbage」というのを考えてくれて。「生ゴミ」ならぬ、燃えないゴミ。「オヒロメ・パック」用にジャケット写真を5パターン撮影したんですが、「non burnable garbage」をイメージしたカットも作りました! 全部アイディアはダジャレなんですけどね(笑)。

―― 佐橋佳幸さんとギターの話はしましたか?

のん 佐橋さんからは、「女優さんでこんな風に弾ける人はいない」って。「しっかり弾きならしてる」と褒めていただきました!