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2020/05/25

 いつものGWだったらたくさんの人が集まって、大々的にニュースにもなったであろうローカル線の廃止も、コロナの陰でひっそりと。まあ、予定通りにやっていたら “密”になっていただろうから仕方がない。

 筆者も何度か乗ったことがあり、終点の新十津川駅前にある土産物店のような飲食店のような、小さな店に入って、切り盛りしているおばあちゃんと話し込んだこともあった。「列車に乗って来てくれる人も、クルマで来てくれる人もいて、結構お客さんが多いんですよ」と笑っていたあのおばあちゃん、突然の廃止をどういう思いで見つめたのだろうか。

JR札沼線 ©鼠入昌史

(2)インバウンド客のため? 東海道新幹線に「特大荷物スペース」誕生

「誕生」などというと大げさなようだが、新幹線の車内設備が変わったわけではない。各車両の最後尾、後ろに人が座らないから心置きなくリクライニングできるあの席の後ろのスペースを、「特大荷物スペース」にしたということである。で、最後尾の座席とセットにして「特大荷物スペースつき座席」として事前予約制化したのだ。4月中に予約がはじまり、5月20日から運用が開始されている(東海道・山陽・九州新幹線が対象)。

東海道新幹線に「特大荷物スペース」が誕生。利用時にはぜひ気を付けたいニュースだ ©鼠入昌史

 特大荷物とは、3辺の合計が160cm超~250cm以内の大きな荷物のこと。飛行機で言うなら国際線で機内に持ち込めない大きさのスーツケースなどが該当する。近年はインバウンド客も増えていて、今年はオリンピックもある(はずだった)。そういうお客は荷棚に載せられないくらいに大きい荷物を持ってくることも多く、車両最後尾のスペースが争奪戦になっていたのだとか。そこで、ここを予約制にしてしまえばスムーズになるだろうというわけである。事前予約制とはいっても特に別料金がかかるわけでもないから、確保さえできてしまえば逆に安心。ただ、予約できないと特大荷物を置くことができなくなってしまうので気を付けたい。

各車両の最後尾のうしろが「特大荷物スペース」に。最後尾の座席とセットにして「特大荷物スペースつき座席」として事前予約制化された(JR東海HPより)

 さらにこの制度の存在を知らずに持ち込むと手数料(1000円)がかかってしまう。この制度を導入すると聞いたとき、ルールを知らない外国人と揉めたりするのでは、と心配になった。それに、荷物を置きたいだけでなく、後ろのお客に気を使わずにリクライニングできるから最後尾座席を選ぶ人もいるはずだ。そういう人たちがこの座席を占拠してしまったら困りものでは……とも思った。