昭和34年(1959年)創刊の総合週刊誌「週刊文春」の紹介サイトです。最新号やバックナンバーから、いくつか記事を掲載していきます。各号の目次や定期購読のご案内も掲載しています。

本当に29歳…? 『ファーストサマーウイカのオールナイトニッポン0』が初回からリスナーを鷲掴みにしたワケ

ラジオパーソナリティーとしての“才能”

「“ラジオの女”って呼ばれたいなって思ってますよ。なんかいいじゃないですか、“ラジオの女”って」

 3月末に始まった『ファーストサマーウイカのオールナイトニッポン0(ZERO)』の初回の一言だ。同番組は毎週月曜、深夜3時からの放送にも関わらず、初回からトレンドワード1位を獲得。今やトレンドワードの常連となっている。

放送前から“プロレス”を仕掛けたウイカ

 ここ1年半ほど、ツイッターのタイムラインで「ファーストサマーウイカ」の名前をよく見かけるようになった。知り合いの中には熱狂的なファンもいて、そのツイートや実際の番組を通じて、私もバラエティにおける彼女の面白さを目にしてきた。

『ファーストサマーウイカのオールナイトニッポン0(ZERO)』公式HPより

 ラジオでも、ウイカはFMヨコハマの人気ワイド『Tresen(トレセン)』の木曜に出演しており、キレのいいトークを披露していた。そんな中、今年の3月に行なわれたニッポン放送の記者発表で『ファーストサマーウイカのオールナイトニッポン0(ZERO)』が始まると聞いた時は、「あ! ついに!」といった印象だった。

『オールナイトニッポン0(ZERO)』の記者発表は動画アプリ「MixChannel」を通じて見ていたが、Creepy Nuts、佐久間宣行、水溜りボンド、霜降り明星に囲まれて、彼女は緊張気味のようだった。しかし、そこからウイカはSNSで大々的に『オールナイトニッポン』のPRを始める。ある時は番組の公式アカウントに「ホームページの内容がスカスカだ」と絡んだり、フォロワーが少ないことをボヤいたりと、ラジオが好きなウイカは半ばプロレス的に周囲を煽っていた。

衝撃の初回は“真っ赤な衣装”から始まった

 そして3月30日、ついに初回の放送日となった。始まる前からウイカは気合い充分。夜の京橋の雰囲気が漂う真っ赤な衣装で登場し、リスナーのイヤホンからもキツめの香水の香りが漂ってきそうなほどパンチを効かせていた(『オールナイトニッポン』は「MixChannel」で動画ライブ配信もされている)。「オールナイトにチーママが現れた」と揶揄する人もいたが、ウイカはそんなコメントを蹴散らす勢いだった。

『オールナイトニッポン0(ZERO)』の記者発表。ファーストサマーウイカは緊張気味にも見える

 だが、実は緊張しやすい性格で、初回の放送にあたりゲロを吐いたことも彼女は打ち明けた。初回はパーソナリティーだけでなく、リスナーもまた緊張するものだ。『ファーストサマーウイカのオールナイトニッポン0(ZERO)』は、2019年11月に単発で放送されたことはあるが、聴いていなかった人にとっては転校生が入ってくるような気持ちである。

 特にハガキ職人にとって気になるのは「果たしてどこまでイジってもいいのか」「下ネタは大丈夫なのか」ということ。ところが、その不安はすぐに取り越し苦労だったと分かるほど、彼女は冒頭から飛ばしていた。