注目すべきは、3本とも雰囲気が異なるという点だ。『オールナイトニッポン』では暴走気味だが、『Tresen』ではあくまでも植松との掛け合いで勝負している。『Tresen』もバラエティ番組ではあるが、自分だけ目立つなどということはせず、植松とのトークのバランスを大事にしている。『DIG GIG TOKYO!』でも、ウイカは自身の話を少なめにしていて、あくまでも出演したアーティストを立てる役に徹している。
つまり、彼女はそれぞれの番組で、求められている人を演じ分けている。自分をアピールするのが目的ではなく、自分の役を演じることを目的としているのだ。
#ウイカANN0
— ファーストサマーウイカ (@FirstSummerUika) April 27, 2020
オールナイトニッポン0、
生放送中に急遽、リアルタイムに放送を聴いて下さっていた安田顕さんからご連絡頂き、なんと生電話でお話しさせていただきました…!
安田顕さん夜分に本当にありがとうございました!
リスナーのみんなのおかげです、
奇跡をありがとう。
ラジオ最高!
“ファーストヒョウイウイカ”の実力
ちょうど『Tresen』では「ファーストヒョウイウイカ」というコーナーがある。これはリスナーの相談に対して「伝説の女性パティシエ」「モチベーションが高い人」などのさまざまな人に憑依して答えるという、なかなかハードルの高い企画だ。この大喜利的な企画に対して、ウイカは大喜利名人を演じるがごとく笑いを生み出している。
実は、ウイカはもともと「大人計画」に影響を受け、役者を志していたという経歴がある。その土台が、ラジオでの「快演」に繋がっているのかもしれない。
一方で、『オールナイトニッポン』でのウイカの役は、“何でもあけすけに話す京橋のラジオの女“だ。特技「洋ポルノと和ポルノの違いものまね」を披露したところからして、立派に大役を果たしている。