緊急事態宣言が解除されて久しぶりの出社や登校が始まり、髪の毛も伸び伸びのまま、梅雨を前に煮えきらない天気が湿気をまとってきて、より髪がまとまらない。
お家に籠もっている間に記憶の奥にしまった美意識を引っ張り出して、「あれ、どうやってアイライン引いてたんだっけ?」と思いながら、美容室に行ったら第2波に巻き込まれるんじゃないかと身を案じている、そんな貴方へ。
私、東京の二子玉川の美容室に勤める30代美容師が、伸びきった髪の毛でもできるヘアセットの仕方についてのお話をさせていただきます。
応急処置1:てっぺんのふんわり感で見た目を変える
ヘアスタイルをよく見せるには、形(フォルム)が大事です。カッコいい、カワイイ、キレイなヘアスタイルには、共通点があります。
それは、頭のてっぺんがふんわりしていることです。それも、てっぺんが三角形になっています。三角になることでスタイリッシュに、こなれ感のある雰囲気になります。
てっぺんのふんわり感を出すとなぜ違って見えるのか、それは日本人の頭の形にあります。
例として、先程の男性の絵を坊主頭にしてみましょう。
日本人の彼の頭はこんな形です。
西洋人の頭の形は丸いのですが、対して日本人の頭は、絵の赤線の通り、四角く骨張っています(この角を『ハチ』と呼びます)。
ハチが張っていて頭が四角いと、右の絵のように髪の毛もそのまま四角くなり、頭が大きく見えてしまうのです。
ハチが張って見えない状況を作るために、てっぺんをふんわりさせつつ、ハチの部分は抑えて三角にする必要があります。
これは、目の錯覚を利用している状態です。