4月より第4のキャリアとして参入した楽天モバイル。
テレビCMでは「世界初の完全仮想化技術により、1年間無料を実現」とアピール。実際、キャンペーンで先着300万名までは1年間、基本料金が無料となる。その基本料金は月額2980円でデータ通信、音声通話が使い放題だ。
「コロナ禍で景気の先行きも不安。スマホ代を安くしたい」という人であれば、楽天モバイルが気になるのではないか。
そんな中、楽天モバイルは新たなキャンペーンを打ち出してきた。
同社が手がけるオリジナルスマホの新商品「Rakuten Mini」を1円で販売するというのだ。
Rakuten Miniは世界最小・最軽量を謳うコンパクトスマホだ。画面サイズは3.6インチ。手のひらにもすっぽりとおさまるサイズ感で、ワイシャツの胸ポケットに入れても違和感がない。
非接触ICである「FeliCa」に対応し、JR東日本の「モバイルSuica」も利用可能だ。これだけで、電車に乗って、コンビニで買い物もできてしまうのだ。
カメラは1600万画素。本体サイズが小さいため、バッテリー容量は小さく、アクティブに使うと電池消耗が気になる。ただ、最近のスマホは大画面なものばかりであり、Rakuten Miniはコンパクトさで周辺から目を引くのは間違いなさそうだ。
なぜ「1円スマホ」は実現したのか?
楽天モバイルでは、新規契約やすでに楽天モバイルのMVNOを契約しているユーザーが、キャリアサービスである「Rakuten UN-LIMIT」に乗り換える場合に販売価格「1円」が適用される。
実はここ最近、スマホの割引販売に対して規制が強化されている。これまで横行していた、スマホの販売における「一括ゼロ円」や高額なキャッシュバックを、総務省が問題視したのだ。
菅官房長官が2018年8月に行った「日本のスマホにおける料金は世界に比べても高すぎる。4割値下げできる余地がある」という発言を実現させるため、総務省では、キャリアに対して端末の割引きを止めさせ、その原資を通信料金の値下げに充てさせるという施策を展開したのだった。
そのため、総務省では契約を伴う端末販売に関しては、割引の上限を2万円とする法改正を行なった。