1ページ目から読む
4/4ページ目
懸念される「岡山銃撃事件」の報復
岡山で起きた銃撃事件については、さまざまな見方がある。山口組系幹部は、次のように語る。
「事件は池田組の法要がすべて終わった後の駐車場で起きている。決して法事の真最中に発生した訳ではないのだから、6代目山口組の中で処分は行われないだろう」
別の指定暴力団の現役幹部は、「法事中でなくても、葬祭に際してのカチコミはご法度。銃撃した山口組系大同会に対して、何かしらの処分があるはず」と分析する。
法要での銃撃を受けた池田組が、今後報復に出る可能性もありうる。そうなると「四ツ木斎場事件」のような、暴力の連鎖が起こるのだろうか。
別の指定暴力団の現役幹部は、かつての四ツ木斎場事件をめぐる住吉会と稲川会の関係性は今回とは全く違うとした上で、次のように指摘する。
「6代目側には、同じような“タブー破り”が今後起きても問題はないとする理論武装ができていることが窺える」
警察当局は今後、特定抗争指定暴力団に指定されている双方を厳しく監視し、取り締りを強化していく方針だ。
(文中敬称略)