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「組員6000人の顔写真を入手済み」警察vs.山口組「特定抗争」指定をめぐる水面下の暗闘

2020/01/25

source : 週刊文春デジタル

genre : ニュース, 社会

 国内最大の指定暴力団「6代目山口組」のナンバー2、若頭の地位にある高山清司が2019年10月18日に恐喝事件の刑期が満了し、東京の府中刑務所を出所したのと前後して暴力団抗争事件が続発した。

 年が明けた2020年も、各地で流れ弾による一般市民の巻き添えなどが危惧されたが、静かな年始を迎えた。

 抗争事件を抑え込もうと、山口組と「神戸山口組」双方の本部事務所などの関連施設がある兵庫や愛知、大阪など6府県の公安委員会は、2020年1月7日付の官報で、暴力団対策法に基づき双方を「特定抗争指定暴力団」として公示し、強力な規制に乗り出していた。「特定抗争」指定となったことで、今年は年初から警察と暴力団の間で新たな局面を迎えた。

高山清司若頭 ©共同通信社

 今年は、東京五輪が開催される「オリンピックイヤー」でもある。暴力団業界では国家的な事業が行われる期間中には、社会に迷惑を及ぼすような抗争を起こさないという暗黙の了解から事件が控えられているのか、それとも、特定抗争指定が効力を発揮しているのか。

 水面下の動向は不明瞭だが、2020年のスタートとともに警察と暴力団との間の暗闘の幕はすでに切って落とされている。