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【直撃取材】歌舞伎町ホストが語った「夜の街」感染のリアル《偽装閉店もキャッチに依頼して“闇営業”》

genre : ニュース, 社会

 東京都は6月6日、新型コロナウイルスの感染者26人を新たに確認したと発表した。そのうち接待を伴う飲食店など「夜の街」関連の感染者は16人。新宿地区の同じ店に勤務するホスト男性12人が含まれていた。12人の中には同居している人もいるといい、都は集団感染した経緯を調べている。

 緊急事態宣言の発令以前から「接待を伴う飲食店」として小池百合子都知事から営業自粛を求められていたホストクラブ。4月10日に東京都が休業を要請した施設の一覧にも「ナイトクラブ」があった。

 だが、「文春オンライン」特集班が現地を取材したところ、多くのホストクラブ、サパークラブでは、看板の灯りを落としホームページ上では休業を公表しつつも、実際には店内で密かに営業を続けるという“闇営業”を行う店も、4月の緊急事態宣言の最中から数多く見受けられたのだ。新型コロナ感染を知りつつも、恋人のためにホストクラブへと通い続ける女性の証言も紹介した。

コロナ禍の新宿・歌舞伎町 ©文藝春秋

 コロナ禍の「夜の街」の現場を取材してきた「文春オンライン」特集班では、新宿・歌舞伎町で“闇営業”を続けるホストたちに話を聞いた。

「店は自由出勤という形で営業しています。服装もスーツではなく私服。ホストも客も普段の2、3割というところですが、何とかやっている。店のホームページでは表向き休みにしておかないと、ネットで叩かれたり、『自粛しろ』ってクレームの電話が面倒くさいので。テレビに出ている人気店だってひっそり営業していますよ。(緊急事態)宣言が出た4月7日から4、5日休んで、再開しているところがほとんどですね。常連さんや、ホストが大好きな“ホス狂い”を、キャッチ会社に依頼して連れてきてもらっています」(人気ホストA氏・30代)

 自粛ムードが高まっていた4月中旬、歌舞伎町の夕刻、グレーや黒のスウェットやジャージの上下に独特の髪型というホスト男性たちが、長い前髪をいじりながら、続々と出勤し始めた。皆マスクをしており、営業中も外すことはないという。

ホストクラブへの出勤風景 ©文藝春秋

「検温もしていますし、お客様同士の席を離したり、ヘルプをつけなかったり、距離をとるように心がけています。店によっては居酒屋にならって20時までの営業にしているところもある。昼間でも、やることがなくて暇をしている女の子がたくさんいますから、そういう女の子がストレス発散に来てくれます。シャンパンコールも控えるようにしていますが、それだとどうにも盛り上がらない、ボトルのラッパ飲みはクセでどうしてもしてしまいますね」(中堅ホストB氏・20代)